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湘南理工学舎
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2022/10/05

 楽しく学ぶ…初歩の数学

 楕円   (ellipse)

 --目 次--
はじめに(円錐曲線)
楕円の定義
楕円の基本性質
楕円の基本性質(縦長形)
例題1(焦点・長軸・短軸)
平行移動
媒介変数表示
例題2(平行移動) 
楕円の面積
楕円の接線
例題3(接線) 
楕円の定義(離心率) 
   
 はじめに(円錐曲線) 
 楕円といえば惑星の楕円軌道がよく知られ、地球の惑星である月も楕円軌道で地球のまわりを回っています。また楕円軌道をとる人工衛星もあります。
楕円にどんなメリットがあるのでしょうか、ここでは楕円の定義、基本性質などを学びます。
楕円運動する物体は瞬間的に接線方向に運動するから、楕円の接線方程式もここで取りあげました。
 楕円は円錐曲線の1つです…どういうことか、下図を見て下さい。
直円錐面を平面で切断するとき、その切り口にできる曲線は、切断方法により名前の付いた曲線、それが円、楕円、放物線、双曲線です。
それらを円錐曲線といい、切り口により次のように分類できます。
・楕 円:\(α\ltβ\)   ・放物線:\(α=β\)(母線に平行)  ・双曲線:\(α\gtβ\)  ・円:対称軸に垂直
また次回、説明する離心率e による分類もあります。

  
円錐と2次曲線
   fig1 直円錐と2次曲線
  
円錐と2次曲線
   fig2 直円錐と2次曲線

 楕円の用語  
円なら半径だが、楕円には次の2つの径が存在する。
長軸:2つの焦点F とF' を通る直線のこと、その長さを長径\(a\)という。 
短軸:長軸の垂直2等分線を短軸、その長さを短径\(b\) という。 
楕円率:短径aと長径bの比率 \(ε=\frac{b}{a}\)
扁平率:短径aと長径bについて \(k=\frac{a-b}{a}\)
・その他の用語は以後の「楕円の定義」「楕円の基本性質」の項を参照。
・ここでは長軸がx軸のとき横長形、長軸がy軸のとき縦長形と呼ぶことにする。

楕円横
   fig3 楕円 横長形
 
楕円縦
   fig4 楕円 縦長形

 楕円の定義   (\(fig3\) 参照)  
異なる2定点 F、F’ までの距離の和が一定となる点P の軌跡を楕円という。
またこの2定点を焦点という。
すなわち上図において
\(PF+PF’=\color{red}{2a}\)  一定であることです。
注:\(fig4\)の縦長形のときは\(\color{red}{2b}\)である。

明瞭簡潔すぎて、いまいちですね、次の基本性質に進みましょう!

 楕円の基本性質  (\(fig3\) 横形 \(a \gt b\gt 0 \) )

注:縦長形と異なる項は朱記で記載。 (縦長形は以後に記載)

•\(\color{red}{PF+PF’=2a}\) \(\:❶\)
•長軸長さ:\(\color{red}{2a}\)
•短軸長さ:\(\color{red}{2b}\)
•中心が原点\((0,0)\)
•焦点:\(\color{red}{(\pm c,0)}\) \(\Rightarrow\) \(\color{red}{F(c,0) , F'(-c,0)}\)
•方程式【標準形】
\(\quad \dsfr{x^2}{a^2}+\dsfr{y^2}{b^2}=1\) \(\color{red}{(a\gt b \gt 0)}\)\(\:❷\)
•\(c=\sqrt{a^2-b^2}\)\(\:❸\) (\(fig3\)の下側参照)
•対称軸:x軸、y軸
•離心率: \(e=\frac{PF}{PH}\) 楕円では\(0\lt e \lt 1\)

楕円公式の式❷の導出
定義である式❶より
\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}+\sqrt{(x+c)^2+y^2}=2a\)

\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}=2a-\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)

両辺を2乗
\((\sqrt{(x-c)^2+y^2})^2=(2a-\sqrt{(x+c)^2+y^2})^2\)

\(K=\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)とおく 
\((x-c)^2+y^2=4a^2-4aK+(x+c)^2+y^2\)

\(-(x-c)^2+4a^2 +(x+c)^2 =4aK\)

\(4(xc+a^2)=4aK\)

\((xc+a^2)^2=(aK)^2\)

\(\color{blue}{x^2c^2}+2a^2cx\color{red}{+a^4}=(a^2(x+c)^2+y^2 )\) \(=\color{blue}{a^2x^2}+2a^2xc+\color{red}{a^2c^2}\color{blue}{+a^2y^2}\)

\(\color{red}{a^4-a^2c^2}=\color{blue}{a^2x^2-x^2c^2+a^2y^2}\)

\(\color{blue}{(a^2-c^2)x^2+a^2y^2}=\color{red}{a^2(a^2-c^2)}\)

\(b^2=a^2-c^2\) だから(fig3 の下側参照)
\(b^2x^2+a^2y^2=a^2b^2\)

\(\frac{b^2x^2+a^2y^2}{a^2b^2}=\frac{a^2b^2}{a^2b^2}\)

\(\therefore \ \)\(\dsfr{x^2}{a^2}+\dsfr{y^2}{b^2}=1\)  導出終わり


 楕円の基本性質    (fig4 縦長形 \(b \gt a\gt 0 \) )

注:横形と異なる項は青字で記載。

•\(\color{blue}{PF+PF’=2b}\) \(\:❶'\)
•長軸長さ:\(\color{blue}{2b}\)
•短軸長さ:\(\color{blue}{2a}\)
•中心が原点\((0,0)\)
•焦点:\(\color{blue}{(0,\pm c)}\) \(\Rightarrow\) \(\color{blue}{F(0,c) , F'(0,-c)}\)
•方程式【標準形】
\(\quad \dsfr{x^2}{a^2}+\dsfr{y^2}{b^2}=1\) \(\color{blue}{(b\gt a \gt 0)}\) \(\:❷'\)
•\(\color{blue}{ c=\sqrt{b^2-a^2} }\)\(\:❸'\) (fig4 の左側参照)
•対称軸:x軸、y軸

 例題1 
次式の楕円の焦点、長軸・短軸の長さを求めよ。
(1)\(\frac{x^2}{9}+\frac{y^2}{5}=1\)

(2)\(x^2+2y^2=4\)

【解】(1):与式を以下に変形すれば明らかである。
与式 \(\Rightarrow\) \(\dsfr{x^2}{3^2}+\dsfr{y^2}{(\sqrt{5})^2}=1\)

•長軸\(2a=2\cdot3=6\) \(\ \) •短軸\(2b=2\cdot\sqrt{5} =2\sqrt{5}\)

式❸より\(c=\sqrt{a^2-b^2}=\sqrt{3^2-(\sqrt5)^2}\)\(=\sqrt{4}=2\)
•焦点: \( (\pm2,\ 0) \)

【解】(2):
与式 \(\Rightarrow\)\(\dsfr{x^2}{4}+\dsfr{2y^2}{4}=1\) \(\Rightarrow \) \(\dsfr{x^2}{2^2}+\dsfr{y^2}{(\sqrt{2})^2}=1\)

•長軸\(2a=2\cdot2=4\) \(\ \) •短軸\(2b=2\cdot\sqrt{2} =2\sqrt{2}\)

式❸より\(c=\sqrt{a^2-b^2}=\sqrt{2^2-(\sqrt2)^2}\)\(=\sqrt{4-2}=\sqrt{2}\)
•焦点: \( (\pm\sqrt{2},\ 0) \)

 楕円の平行移動 
 応用面では「平行移動する楕円の方程式」が一般化された式、覚えるならこの式です。
楕円横
   fig6 平行移動

原点(0,0)にある楕円を\((d,e)\)へ平行移動した式を表します。
標準形の一般式ですね、式❷よりこれから示す式❹を覚えるべきでしょう。

•横長形の方程式【標準形】
\(\underline{ \dsfr{(x-d)^2}{a^2}+\dsfr{(y-e)^2}{b^2}=1}\) \(\color{red}{(a\gt b \gt 0)} \)\(\:❹\)

上式で\((x-d)^2\)のマイナスであることに注意する。
グラフの各点は式の中の移動後の\((x,y)\) です。

縦長形は付随する不等式が異なるのみです。
•縦長方程式【標準形】
\(\underline{\dsfr{(x-d)^2}{a^2}+\dsfr{(y-e)^2}{b^2}=1 }\) \(\color{red}{(b\gt a \gt 0)} \) \(\:❹'\)

  
 平行移動の式の導出 
もとの座標\(P'(x',y')\),移動後\(P(x,y)\)とすと、次式が成り立つ。
\(x'+d=x\) \(\ ,\ \) \(y'+e=y\) \( \ :ⓐ\)
\(x'=x-d\) \(\ ,\ \) \(y'=y-e\) \( \ :ⓑ\)
移動前の式:
\( \dsfr{x'^2}{a^2}+\dsfr{y'^2}{b^2}=1\)
この式の \(x',y'\)に式ⓑ を代入すると移動後の楕円の式になる。
\( \dsfr{(x-c)^2}{a^2}+\dsfr{(y-d)^2}{b^2}=1\)


 媒介変数表示 
 媒介変数表示(パラメータ)のメリットは 一つの変数\(θ\) により2つの変数x とy 個別に決まることです。
円の場合と比較して考えてみる。
円 \(x^2+y^2=r^2\)の媒介変数表示は:
\(x=rcosθ\) \(\ , \ \) \(y=rsinθ\)である。

•楕円\(\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1\) の媒介変数表示は:
x成分は円と同じ、y成分は円に対して\(\frac{b}{a}\)倍 (縮む) となる。すなわち
\(\color{blue}{x=acosθ}\)\(\ , \ \)\(\color{blue}{y}=\frac{b}{a}(a sinθ)\) \(\color{blue}{=bsinθ}\) \(\ :❺\)

•\(\frac{(x-d)^2}{a^2}+\frac{(y-e)^2}{b^2}=1\) の媒介変数表示は:
\(\color{blue}{x=acosθ+d}\) \(\ , \ \) \(\color{blue}{y=bsinθ+e}\) \(\ :❺'\)

【参考】その他の媒介変数表示:
\(t=tan \frac{θ}{2}\) \( (-\pi \lt \frac{θ}{2}\lt \pi)\)とすると、 次のcosθ, sinθ が得られる。
  (少し大変ですが、興味ある方のリンク先⇒【参照先】です。)
\(cosθ=\frac{1-t^2}{1+t^2}\) \(\ , \ \) \(sinθ=\frac{2t}{1+t^2}\)
これより
\(\color{blue}{x=acosθ=\dsfr{a(1-t^2)}{1+t^2}}\) \(\ , \ \) \(\color{blue}{y=bsinθ=\dsfr{2bt}{1+t^2}}\)
グラフを描くときの注意:
・t は\(t=tan \frac{θ}{2}\)から求める。
・θ は\( (-\pi \lt \frac{θ}{2}\lt \pi)\) (\(\frac{\pi}{2}\)を除く領域)


 例題2 
(1)次式の楕円の中心、焦点、長軸・短軸の長さを求めよ。
(2)媒介変数表示し、グラフを描け。
\(4x^2-16x+9y^2-18y-11=0\)

【解】(1):
平方完成【参照先】を使い楕円の標準形の式に変形する。
\(4(x^2-4x)+9(y^2-2y)-11=0\)

\(4(x-2)^2-16+9(y-1)^2-9-11=0\)

\(4(x-2)^2+9(y-1)^2-36=0\)

\(4(x-2)^2+9(y-1)^2=36\)

\(\frac{(x-d)^2}{a^2}+\frac{(y-e)^2}{b^2}=1\)の形にする
\(\frac{4(x-2)^2}{36}+\frac{9(y-1)^2}{36}=1\)

\(\frac{(x-2)^2}{9}+\frac{(y-1)^2}{4}=1\)

\(\therefore \dsfr{(x-2)^2}{3^2}+\dsfr{(y-1)^2}{2^2}=1\)

•中心:\((2,1)\) •長軸長:\(2a=2\cdot 3=6\) •短軸長:\(2b=2\cdot 2=4\)

式❸より\(c=\sqrt{a^2-b^2}=\sqrt{3^2-2^2}=\sqrt{5}\)
•焦点:\( (\pm\sqrt{5},\ 0)\)\(≒(\pm 2.23,\ 0)\) 

【解】(2):
上記で求めた中心、長軸、短軸からフリーハンドでおおよそなグラフは描ける。
今回は媒介変数を使い\((x,y)\)座標を求めて、各点をプロットしました。
  式❺'より
\( \color{blue}{x=acosθ+d}\)\(=3cosθ+2\)
\( \color{blue}{y=bsinθ+e}\)\(=2sinθ+1\)
  この式をエクセルに入れて、グラフにしたのが下図です。
楕円横
   fig7 \(\frac{(x-2)^2}{3^2}+\frac{(y-1)^2}{2^2}=1\)


 楕円の面積 
長軸、短軸の長さを\(a,\ b\)とし、楕円の面積\(S\) は:
\(S=ab\pi\) \(\ :❻\)

単位円(半径=1)の面積\(\pi\) の\(ab\) 倍とすると覚えやすい。
楕円横
   fig8 面積のイメージ
公式❻ の導出は積分により求めるのがよい。
これを大まかに言うと:

\( \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1\)から
\( y=b\sqrt{1-\frac{x^2}{a^2}}\)を得る。
この式の第1象限の面積(積分区間\([0,a]\)) を積分により求め、その4倍が楕円の面積である。

ここではこの程度にしますが、興味のある方のリンク先⇒【参照先】です。


 楕円の接線の方程式  \(\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1\)\(\ :ⓐ\)
次式は楕円上の点\((x_1,y_1)\) における接線の方程式である。
\(\underline{\dsfr{x_1 x}{a^2}+\dsfr{y_1 y}{b^2}=1}\) \(\ :❼\)

この式の導出方法の中で、ここでは簡潔な方法として微分を使い説明していきます。
次式は曲線の\((x_1,y_1)\)における接線の方程式です:【参照先】
\(y=m(x-x_1)+y_1\) \(\ \iff \ \) \(\color{blue}{y=f'(x_1)(x-x_1)+y_1}\) \(\ :ⓑ\)
\(\color{blue}{m=f'(x_1)=\der{y}{x}(x_1)}\)
・\(m\) は\(x_1\)における接線の傾きであり、この\(m\)は次の微分係数に等しい。
・\(f'(x_1)\)はy の微分に\(x_1\) を代入しもの…これを\(x_1\)における微分係数という
与式ⓐ の両辺をx で微分する:

以下の朱記の微分は合成関数の微分です: \( \der{}{x}(\frac{y^2}{b^2})\)\(=\der{y}{x}\der{}{y}(\frac{y^2}{b^2})\) \(=\frac{2y}{b^2}\der{y}{x}\)
楕円の方程式は陰関数、少し特殊です、難解であれば、傾きの結果をそのまま受け入れて先に進みましょう。
・先に進む:【前 進】
・「合成関数の微分」:【参照先】
・「陰関数の微分」:【参照先】

\(\der{}{x}(\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2})=\der{}{x}(1)\) \(\ \Rightarrow\) \(\der{}{x}(\frac{x^2}{a^2})+\color{red}{ \der{}{x}(\frac{y^2}{b^2}) }=0\)\(\ \Rightarrow\) \(\frac{2x}{a^2}+ \color{red}{\der{y}{x}\der{}{y}(\frac{y^2}{b^2})}=0\)\(\ \Rightarrow\) \(\frac{2x}{a^2}+\color{red}{\frac{2y}{b^2}\der{y}{x} }=0\)\(\ \Rightarrow\) \(\der{y}{x}=\frac{b^2}{2y}(-\frac{2x}{a^2})=\frac{-b^2x}{a^2y}\)

\((x_1,y_1)\)における傾きは:
\(\color{blue}{ m=f'(x_1)=\der{y}{x}(x_1)=\frac{-b^2x_1}{a^2y_1} }\)\(\ :ⓑ\)  
これを式ⓑに代入
\(\color{blue}{ y=\dsfr{-b^2x_1}{a^2y_1}(x-x_1)+y_1 }\)
両辺 \(a^2 y_1\) をかけると
\(a^2 y_1 y=-b^2 x_1(x-x_1)+y_1 a^2 y_1\)\(\ \Rightarrow\) \(a^2 y_1 y=-b^2 x_1 x + b^2 x_1^2 + a^2 y_1^2\)
\( b^2 x_1 x + a^2 y_1 y = \underline{ b^2 x_1^2 + a^2 y_1^2}\)\(\ :©\)

ところで,楕円の方程式に\(a^2 b^2\) 倍すると:
\(a^2 b^2 (\frac{{x_1}^2}{a^2}+\frac{{y_1}^1}{b^2})=a^2 b^2\)\(\ \Rightarrow\) \(\color{black}{\underline{b^2 {x_1}^2 + a^2 {y_1}^2=a^2 b^2} }\)
だから式©は:

\(b^2 x_1x + a^2 y_1 y = \underline{a^2 b^2}\)
両辺に \(\frac{1}{a^2 b^2}\) を掛けると

\(\dsfr{x_1x}{a^2} + \dsfr{y_1 y}{b^2}=1\)  導出終わり


 例題3 
次の楕円の点P における接線を求めよ。

\(\frac{x^2}{3^2}+\frac{y^2}{(\sqrt{5})^5}=1\) \( \quad\) \(P(2, \frac{5}{3})\)

【解】:公式❼を使い求める
\(\frac{x_1x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2}=1\) \(\ \Rightarrow\) \(\frac{2}{3^2}x + \frac{\frac{5}{3}}{ (\sqrt{5})^2}y=1\) \(\ \Rightarrow\) \(\frac{2}{9}x + \frac{1}{3}y=1\)
\(y=3(1-\frac{2}{9}x)\)
\(\therefore y=-\dsfr{2}{3}x+3\)

楕円横
   fig9 楕円の接線


 前回の放物線(e=1) では\(PF:PH=1:1\)の関係における動点P の軌跡でした。
楕円では「焦点\(F\)から準線\(L\) までの距離の比が一定の\(P\)の軌跡」です。
すなわち動点P は\(PF:PH=e:1\)の関係にある。
最後にその定義を紹介します。
 楕円の定義(2)と性質   

楕円横
   fig10 焦点と準線

焦点F と準線の定直線L からの距離の比 \(e\) (\(0\lt e\lt1\)) が一定な点P の軌跡を楕円という。
放物線の定義と似てますが、離心率が異なります。

楕円式:\(\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1\) \((a\gt b \gt 0)\)
離心率: \(e=\frac{PF}{PH}=\frac{\sqrt{(x-c)^2+y}}{x}=\frac{\sqrt{a^2-b^2}}{a}=\frac{c}{a}\)
準線: \(L:\ x=\pm-\frac{a^2}{c}\)\(=\pm \frac{a}{e}\)\(=-\frac{a^2}{\sqrt{a^2-b^2}}\)
焦点\(F,F'\): \((\pm c,0)\)\(=( \pm \sqrt{a^2-b^2},0 )\)


次回は2次曲線の仕上げとして双曲線を予定しています。

coffe

[コーヒーブレイク/閑話]…お疲れさまでした