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湘南理工学舎
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2023/10/24   
2022/07/11

 楽しく学ぶ…物理数学
 ベクトル場の面積分 
(surface integral at vector field)
 --目 次--
ベクトル場の面積分とは
ベクトル場の面積分1
ベクトル場の面積分2
例題1: \(\b{A}=(x,2y,z-2)\) \(\ f=2-2x-y\)
例題2: \(\b{A}=(u,2u,-2u-v))\) \(\ \b{r}=(u,v,2-2u-v)\)
   
ベクトル場の面積分とは 

 前回はスカラー場の面積分、今回はベクトル場の面積分について学びます。
前回と同様にここでも主に重積分(累次積分)とその変数変換、ベクトル積などを用いて説明していきます。
復習として、必要な個所に、【参照先】のリンクをおいています、クリックしてみてください。 

ベクトル場の面積分とは 3次元においては空間曲面上(表面積)にある物理量のベクトル\(\b{A}(x,y,z)\) を積分することです。
(例えばベクトル\(\b{A}\)を流体の流速として、その流体のおかれた曲面S を通り抜ける流体の総量がベクトルの面積分です。)
  
ベクトル場の面積分
   fig1 ベクトル場の面積分
スカラーの面積分と異なるのは、ベクトルは方向を持つので、微小面積\(ΔS\)に正味に作用する成分\(A\ cosθ\) を引き出すことが必要です。
\(\b{n}\)は単位法線ベクトル(\(ΔS\)に垂直)です。
「ベクトル\(\b{A}\)の法線\(\b{n}\) への射影」と 「\(\b{n}\)」 の積はベクトルの内積演算(\(\b{A}\cdot n\))で得られる。
内積の 【参照先】
微小面積\(ΔS\) におけるベクトル\(\b{A}\) の垂直成分は:
\(\b{A}\cdot n=|V||n|cosθ=Vcosθ \) \( \quad ( |n|=1 ) \)
ベクトル場における「微小面積\(ΔS\) と\(\b{A}\cdot n\) の積」 の積分領域についての総和がベクトルの面積分です。
分割を小さくして\(ΔS →dS\)としてベクトルの面積分は次式により定義される。
 \(\underline{ \dsii_D \ \b{A} \cdot \b{n} dS }\) \(\ :❶\)
「曲面\(S\)の表面積とそこを通り抜けるベクトル量の積の総和」を求めているのが面積分です。

 面積分の式には変数を座標\((x,y,z)\) による式と、パラメータ\(( u,v)\) による式の2種類あります。
まず、前者であるベクトル場\(\b{A}\)と曲面\(S\)の変数として座標\((x,y,z)\) を使う式を紹介します。
ベクトル場の面積分は「重積分と同様に曲面\(S(f)\)を細かく分割した\(ΔS\)と\(\b{A}\cdot \b{n}\) の積を領域S についての総和」である。
 …としたのが以下の公式です。
 ベクトル場の面積分1  
 fig1 において、 ベクトル場\(\b{A}(x,y,z)\)と曲面S:\(f(x,y,z)\)とする。
式❶の「ベクトル場\(\b{A}(x,y,z)\) の曲面S における面積分」は次式の重積分に変形できる。

\(\dsii_S \b{A}\cdot\b{n} dS\) \(=\dsii_D (-A_x \pder{f}{x} -A_y \pder{f}{y} + A_z) \ dxdy\) \(\ :❶\)


 式 ❶ の 導 出 
平行四辺形の微小平面を張るベクトルを\(\bv{B}\),\(\bv{C}\)とします。
・ベクトル\(\bv{B}\),\(\bv{C}\) はΔS の面積を求めるために使う。
・ΔS に作用する本テーマの主役のベクトルは\(\b{A}\)です。
  
ベクトル場の面積分
   fig2 分割\(ΔS\) 
導出の手順として被積分項を次の➀ と➁ に分けて導出していく。

\( \iint_S \ \underbrace{\ \b{A}\cdot\b{n}\ }_{➀} \underbrace{\ dS\ }_{➁}\)

  \(ds\) (➁ ) の導 出 
表記の簡素化のため、ここでは\(x_{+\Delta},y_{+\Delta y}\) を次のように表す。
 \(\color{red}{ x_{+\Delta} }=x+\Delta x\) \(,\ \)\(\color{red}{ y_{+Δ} }=y+\Delta y\)
ベクトル\(\b{B},\b{C}\)は:

fig2 からベクトルの成分を求める(=終点-始点
例:\(\b{B}\)\(=(x_{+\Delta}-x,\ y-y,\ f(x_{+\Delta},y)-f(x,y))\)

\(\b{B}=( Δ x,\ 0,\ f(x_{+Δ},\ y)-f(x,y))\)
\(\b{C}=( 0,\ Δ y,\ f(x,\ y_{+Δ})-f(x,y))\)


ベクトル積(外積、クロス積)についてワンポイント:
ベクトル積の大きさ(絶対値)\(|\color{red}{ \b{B} \x \b{C} }|\) は\(ΔS\) の面積を表します。
・ベクトル積 \(\color{red}{ \b{B} \x \b{C} }\) の結果(ベクトル)は、\(ΔS\)に垂直、すなわち法線ベクトルです。 但し単位法線ベクトルではありません。
・単位法線ベクトルを求める式:  \(\displaystyle \frac{\b{B} \x \b{C}}{|\b{B} \x \b{C}|}\)
・ベクトルの大きさは絶対値で表し、3平方の定理により計算(各成分の2乗の和の平方根)


上記を参考にして、ベクトルを以下のように縦行列に表示するとベクトル積の計算しやすい
\(\bv{B} \x \bv{C}\) \(=\left( \begin{array}{c}   Δ x  \\   0 \\ f(x_{+Δ},\ y)-f(x,y)   \end{array} \right) \) \( \x \) \( \left( \begin{array}{c} 0 \\ Δ y \\ f(x, y_{+Δ})-f(x,y) \end{array} \right) \)
上記のベクトル積の計算の 【参照先】
\(= \left( \begin{array}{c} -(f(x_{+Δ}, y)-f(x,y))Δy\\ -(f(x, y_{+Δ})-f(x,y))Δx \\ ΔxΔy \end{array} \right) \)
上式から\(ΔxΔy\)(スカラーとして) を外に出せる。そして展開すると:
\(G=\frac{-(f(x_{+Δ}, y)-f(x,y))}{Δx}\)
\(H=\frac{-(f(x, y_{+Δ})-f(x,y))}{Δy}\)

\(= \left( \begin{array}{c} -\color{fuchsia}{ \frac{(f(x_{+Δ}, y)-f(x,y))}{Δx} }\\ -\color{fuchsia}{ \frac{(f(x, y_{+Δ})-f(x,y))}{Δy} }\\ 1 \end{array} \right) \)\(ΔxΔy\) \(= \left( \begin{array}{c} -G\\ -H\\ 1 \end{array} \right) \)\(ΔxΔy\)
上のベクトル成分からベクトルの大きさ(絶対値)が求まる:

\(ΔS\)\(=|\bv{B} \x \bv{C}|\) \(=\sqrt{G^2+H^2+1}\)\(ΔxΔy\) \(:(a)\)

\(\Delta x\) と \(\Delta y\) を 0 に近付けると:
ⓐ以下は x とy における偏微分

\(\pder{f}{x}=\displaystyle \lim_{\Delta x \to 0} \frac{(f(x_{+Δ}, y)-f(x,y))}{Δx}\)
\(\pder{f}{y}=\displaystyle \lim_{\Delta y \to 0} \frac{(f(y_{+Δ}, y)-f(x,y))}{Δy}\)

ⓑ\(ΔS\)は\(dS\) となる。
ⓐ と ⓑから式(a)の変形として:
\(dS=\sqrt{(\pder{f}{x})^2 + (\pder{f}{y})^2+1 \ }\) \(dxdy\) 

 \(\b{A} \cdot \b{n}\) (①) の 導 出 
1)ベクトル\(\b{A}\)は:
\(\b{A}(x,y,z)=(A_x,A_y,A_z)\)である。

2)単位法線ベクトル\(\b{n}\)求める。
微小面積の面要素\(dS\) を張るベクトルは次の「 B、C の偏微分」です。
(B,C の偏微分は面要素\(dS\)の接ベクトルです)

\(\pder{\b{B}}{x}\)\(=(1,0,\pder{f}{x})\) \( \ \) \(\pder{\b{C}}{y}\)\(=(0,1,\pder{f}{y})\)
\(\pder{\b{B}}{x} \x \pder{\b{C}}{x}\) \(=\left( \begin{array}{c} 1\\ 0\\ \pder{f}{x} \end{array} \right) \) \( \x \) \( \left( \begin{array}{c} 0 \\ 1 \\ \pder{f}{y} \end{array} \right) \) \(=\left( \begin{array}{c} -\pder{f}{x}\\ -\pder{f}{y} \\ 1 \end{array} \right) \) \(=(-\pder{f}{x},-\pder{f}{y},1) \)

ベクトル積の大きさ(絶対値)は(3平方定理を用いて):

\(| \pder{\b{B}}{x} \x \pder{\b{C}}{x} |\) \(=\sqrt{ (-\pder{f}{x})^2+(\pder{f}{y})^2+1 } \)

2つのベクトル積は面要素\(dS\)の法線ベクトルです、これを自身の絶対値で割ると単位法線ベクトルになります。

\(n=\displaystyle \frac{ \pder{\b{B}}{x} \x \pder{\b{C}}{y} }{ |\pder{\b{B}}{x} \x \pder{\b{C}}{y}| } \) \(=\displaystyle \frac{(-\pder{f}{x},-\pder{f}{y},1)}{\sqrt{ (\pder{f}{x})^2+(\pder{f}{y})^2+1 }}\)

積分関数を先に計算すると:

\( \b{A} \cdot \b{n}\ dS\) \(=\displaystyle \b{A} \cdot \frac{(-\pder{f}{x},-\pder{f}{y},1)}{\sqrt{ (\pder{f}{x})^2+(\pder{f}{y})^2+1 }}\) \( (\sqrt{ (\pder{f}{x})^2+(\pder{f}{y})^2+1 }\ )dx\ dy\)
\(=\displaystyle \b{A} \cdot (-\pder{f}{x},-\pder{f}{y},1) dx\ dy \) \(=\displaystyle (A_x,A_y,A_z) \cdot (-\pder{f}{x},-\pder{f}{y},1) dx\ dy \)
内積演算すると
\(=\displaystyle (-A_x\pder{f}{x}-A_y\pder{f}{y}+ A_z) dx\ dy \)

\(\therefore\underline{\dsii_S \b{A}\cdot\b{n} dS }\) \(=\underline{ \dsii_D (-A_x \pder{f}{x} -A_y \pder{f}{y} + A_z) \ dxdy }\) \(\ \scriptsize {(❶)}\)
\(\ \small {これで ❶ の証明ができました}\)

注:\(\b{n}dS\) のことを面要素ベクトルといいます。( \(\b{n}\)はベクトル、\(dS\)はスカラー)
ここでは面積要素 \(dS\) を使い説明しましたが、本によっては、またこの先に 「面要素ベクトル \(\b{n}dS\)」用いて説明することがあります。


 次に曲面の近似が接平面であり、細かく分割した接平面の\(ΔS\)と\(\b{A}\cdot \b{n}\)の積の、領域についての総和がベクトルの面積分の概念から面積分を求めます。
具体的に「ベクトル場の\(\b{A}\)」,「曲面の\(\bv{r}(u,v)\)」,「曲面の接平面の接線ベクトル\(\b{B},\ \b{C}\)」を用いてベクトル場の面積分を求めていきます。

曲面は\(\bv{r}(u,v)=\bv{r}(x(u,v),y(u,v),z(u,v))\)で表している。
参考:以下はベクトル積の性質です。

・ベクトル積 \(\b{B} \x \b{C}\)はΔS の法線である。
・ベクトル積の絶対値 \(|\b{B} \x \b{C}|\)はΔS の面積である。

  
ベクトル場の面積分
   fig3 接平面と\(\Delta S\) 

 ベクトル場の面積分2  
 fig3 においてベクトル場\(A(x,y,z)\)と曲面\(S\) をパラメータ\(u,v\)を使い表わす。

・曲面S は\(\bv{r}(u,v)\) で表す。
・\((x,y,z)\)は\(u,v\)で決まる。

ベクトル場:
\(\b{A}(x,y,z)=\bv{A}(u,v)\)\(=\bv{A}(x(u,v),y(u,v),z(u,v))\)
曲面S:
\(\bv{r}(u,v)\)\(=\bv{r}(x(u,v),y(u,v),z(u,v))\)
このときベクトル場\(A(u,v)\) の曲面S における面積分は次式により定義される。

\( \dsii_S \b{A} \cdot \b{n} dS\) \(=\dsii_D \b{A} \cdot (\pder{\bv{r}}{u} \x \pder{\bv{r}}{v}) \ dudv\) \(\ :❷\)


 式 ❷ の 導 出 
2つの接線ベクトルが張る平面が接平面です。 その接線ベクトルは次式で表せる。
\(\dspder{r}{u}\) \(,\quad \) \(\dspder{r}{v}\)
これは接線の傾きであり、単位接線ベクトルだから面積素\(\Delta S\)を構成する接線ベクトル \(\bv{B},\bv{C}\)と\(\Delta S\)は:

\(\bv{B}=\dspder{r}{u}\Delta u\) \(,\quad \) \(\bv{C}=\dspder{r}{v}\Delta v\)
\(\Delta S=|\bv{B} \x \bv{C}|\)\(=|\dspder{r}{u}\Delta u \x \dspder{r}{v}\Delta v|\) \(=|\dspder{r}{u} \x \dspder{r}{v}|\Delta u \Delta v\)

外積の性質から\(\Delta u\ \Delta v \) は正のスカラーだから絶対値の外に出せる。
\(\Delta u\)\(,\) \(\Delta v\) を 0 に近付けると:
\(\color{red}{ dS=|\dspder{r}{u} \x \dspder{r}{v}|du dv }\)
ここから前回の「スカラー場の面積分」と異なります。まず、単位法線ベクトルを求めます。
B C のベクトル積はΔSの法線だから、 ΔSの単位法線ベクトルは次から得られる。
(ベクトルの外積は\(dS\)の法線ベクトル、これを自身の絶対値で割ると厳密な単位法線ベクトルが得られる)
\( \b{B}\x \b{C}\) \(=\dspder{r}{u}\Delta u \x \dspder{r}{v}\Delta v\) \(=(\dspder{r}{u} \x \dspder{r}{v})\Delta u \Delta v\)

\( \color{blue}{ \b{n}}= \dsfr {\b{B}\x \b{C} }{ |\b{B} \x \b{C}| } \) \(= \dsfr {(\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v} ) \Delta u \Delta v}{|\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v}| \Delta u \Delta v } \) \(=\color{blue}{ \dsfr {(\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v} ) }{|\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v}| } }\)


\( \dsii_S \b{A} \cdot \b{n} dS \) \(=\dsii_D \b{A} \cdot \color{blue}{\dsfr {(\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v} ) }{|\dspder{r}{u}\x \dspder{r}{v}|} }\) \(\color{red}{|\dspder{r}{u} \x \dspder{r}{v}|du dv }\)
\(=\dsii_D \b{A} \cdot (\pder{\bv{r}}{u} \x \pder{\bv{r}}{v}) \ dudv\) \(\ :❷\)
式❷の導出ができました。


 例題1 
重積分(累次積分)を忘れた方は: 【参照先】
  
ベクトル場の面積分
   fig4 曲面全体  
ベクトル場の面積分
   fig5 積分領域 
ベクトル場\(\underline{ \b{A}=(x,2y,z-2) }\) の次の曲面S における面積分を求めよ。
積分すべき曲面S は次の曲面とx,y,z軸の交わりで作る曲面。
\(S:\ \underline{ z=f(x,y)=2-2x-y }\) (空間内の平面です)
 
式❶を使い解く:

\( \dsii_S \b{A}\cdot\b{n} dS\) \(=\dsii_D (-A_x \pder{f}{x} -A_y \pder{f}{y} + A_z) \ dxdy\) \(\ :❶\)

\(A_x=x,\ A_y=2y,\ A_z=-2x-y\)
\( A_z=z-2=(2-2x-y)-2=-2x-y \)

以上より

\((A_x,\ A_y,\ A_z)=(x,\ 2y,\ -2x-y)\)
\(\pder{f}{x}=-2\) \(\ ,\ \) \(\pder{f}{y}=-1\)

従い、式❶は以下になる:

\(\dsii_S \b{A}\cdot\b{n} dS\) \(=\dsii_D \{-x(-2)-2y(-1)+(-2x-y) \} dx dy \)
\(= \dsii_D (2x+2y-2x-y) dxdy \) \(=\dsi_0^1 \dsi_0^{2-2x} y\ dy\ dx \)
\(=\dsi_0^1\ \left[ \dsfr{1}{2}y^2 \right]_0^{2-2x} dx\)

\( \dsfr{1}{2} \left[ y^2 \right]_0^{2-2x}\) \(=\dsfr{1}{2}(2-2x)^2\) \(=\dsfr{1}{2}(4-8x+4x^2)\) \(=(2-4x+2x^2)\)

\(=\dsi_0^1\ (2-4x+2x^2) dx\) \(=\left[2x-\dsfr{4}{2}x^2+\dsfr{2}{3}x^3 \right]_0^1\) \(=(2-\dsfr{4}{2}+\dsfr{2}{3})\) \(=\dsfr{2}{3}\)

 例題2 
問題は例題1と同じだが、パラメータを使う式❷により解く

ベクトル場\(\b{A}=(x,2y,z-2)\) の次の曲面S における面積分を求めよ。
積分すべき曲面S は次の曲面とx,y,z軸の交わりで作る曲面。
\(S:z=f(x,y)=2-2x-y\)

\(x=u,\ y=v\) とすると \(z=2-2u-v\)  ※a
ここでは曲面S をベクトル\(\b{r}\)で表す。(fig5)
\(\b{r}\)は原点を中心に、変数(u,v)で決まる位置ベクトルです。
\(\underline{ \b{r}=(u,v,2-2u-v)}\) \( \quad ( p(x,y,z) )\)

\(\b{A}=(x,2y,z-2)=(u,2v,(2-2u-v)-2))\)より
\(\underline{ \b{A}=(u,2v,-2u-v) }\) \(=(A_x,\ A_y,\ A_z)\)

これより以下のような式展開となる。
\(\pder{r}{u}=(1,0,-2)\) \(\ ,\ \) \(\pder{r}{v}=(0,1,-1)\)

\(ndS=\pder{r}{u} \x \pder{r}{u} dudv\)
\(=\left( \begin{array}{c} 1\\ 0\\ -2 \end{array} \right) \) \( \x \) \( \left( \begin{array}{c} 0 \\ 1 \\ -1 \end{array} \right) dudv \) \(=\left( \begin{array}{c} 2\\ 1\\ 1 \end{array} \right) dudv \)

\(A \cdot ndS=(u,\ 2v,\ 2-2u-v)\cdot (2,1,1)dudv \) \(=(2u+2v+(-2u-v))dudv\)\(=v\ dudv\)

これを式❷に代入して重積分を解く。
\( \dsii_S \b{A} \cdot \b{n} dS\) \(=\dsii_D \b{A} \cdot (\pder{\bv{r}}{u} \x \pder{\bv{r}}{v}) \ dudv\) \(\ :❷\)

※a より
\(D:\ u=0 \to 1\) \(\quad\) \(v=0 \to 2-2u\)

\( \dsii_S \b{A} \cdot \b{n} dS\) \(=\dsii_D v\ dudv\) \(=\dsi_0^1 (\dsi_0^{2-2u} v \ dv)\ du\)
\(=\dsi_0^1 \left[ \dsfr{1}{2} v^2 \right]_0^{2-2u} du\) \(=\dsi_0^1 \dsfr{1}{2} (2-2u)^2 du\) \(=2 \dsi_0^1 (u^2-2u+1) du\)
\(=2 \left[ \frac{u^3}{3}-u^2+u \right]_0^1 \) \(=2(\frac{1}{3}-1+1)\)\(=\dsfr{2}{3}\)
答えは例題1 と同じになりました。

  

coffe

[コーヒーブレイク/閑話]…お疲れさまでした