① x ∈ A (任意 x は集合A の要素である)に対して \(x ≤a\) が成り立つ。
・まず「a は A の上界」と言っている。
・なので最大値の定義の①と同じ
② a より小さい任意のλ (実数)に対し λ < x となる
x ∈ A が存在すること。
(※1)
・a はA の上界であるが、A には属していない
①②を満足する\( a \) を A の上限 \(sup A =a\) という。
上記
(※1)② 説明:
・λ がa にどんどん近づいても、λ より大きい x (a より小さい)がある。
・λ(a より小さい)がさらにa にどんどん近づいても
「\( λ < x\)」 なる A に属する x が存在する。
➡この a は上界
➡また、a は上界の最小値となる
➡また、a は集合A の要素でない
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λ はいつまでも a には到達しないイメージ
大雑把にいうと、最大値は定義域の中の最大値、上限は定義域の外の上界の最小値ということ。
A=(0,5):開区間 とは 0 < A < 5 であり、5 が一番大きいが 定義外にいる。
これを上限といっている。
上限と同様な考えで下限は以下で定義される。
① x ∈ A (任意 x は 集合 A の要素である)に対して \(x ≥b\) が成り立つ。
② b より大きい任意の λ(実数)に対し λ > x となる x ∈ A が存在すること。
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λ はいつまでも b には到達しないイメージ